1970年代初期ののアメリカの金融市場の歴史を語る用語で「ニフティ・フィフティ (nifty fifty)」と言う用語があります。
nifty は、日本の ISP (Internet Service Provider) の会社名でもありますが、「いかした」「あかぬけた」という意味があるそうです。
つまり「いかした50銘柄」というのが「ニフティ・フィフティ」の意味であり、1970年代初期のアメリカの市場を強い50銘柄が引っ張っていた状況を指すそうです。
この時の50銘柄は正確な定義では存在しないようですが、フィリップ・モリス、コカ・コーラ、テキサス・インスツルメンツ、GE 等の今でも知られている大企業銘柄などがあげられるようです。
これはこの50銘柄が健全なバリュエーションを受けておらず、センチメント主導で株価が上昇していた。とされています。「高すぎるバリュエーションはやがてファンダメンタルで修整される」というのがこの言葉が含む格言です。
株価の世界では「PERで株価は判断できない」という状況も事実としてありますが、もちろん PERが注目される状況もあるわけです。
この特定の50銘柄が相場を引っ張る状況はオイルショックが起きた 1973年頃の物価高騰とそれに対応するための金利政策でとどめを刺されました。
当時の 「ニフティ・フィフティ」の株は、PER 50以上で取引されていたのが一般的で、市場平均の 15-20よりかなり上でした。
Jermy Siegel 教授の分析によると、これらの高 PERで取引されていた株の次の25年間のパフォーマンスは、S&P500 よりも悪かったそうです。
現在の GAFAM 相場は Nifty Fifty 相場に似ている?
1970年代初期の一部の高バリュエーションの銘柄が市場を引っ張る状況が現在の GAFAM が引っ張る相場と似ているという味方があります。
今(2021/12月現在) アメリカでは、物価高騰が起きており、金融引き締めもはじまります。これも 1973年頃の状況にそっくりです。
今回も 1970年代初期の相場と同じように、評価されすぎの株がとどめを刺されるのではないか。と見る向きがあります。
市場の参加者は過去の歴史を参考にして銘柄を取引するので、高PERで評価されているグロース銘柄については、バリュエーションが見直される可能性は否定できません。